アイ,ロボット

この作品の恐らく目玉である、ロボットの大群が襲ってくる光景は、いくら動きがキモイ昆虫みたいでも(笑)全く怖いと思いませんでした・・・

それよりウィル・スミス演じる主人公が、パイをホールごと食べたりコーヒーにスプーン五杯くらい砂糖を入れたりしているシーンのほうがよっぽど怖かったです(笑)

このロボットのあまりの「怖くなさ」がちょっと不思議で(笑)、前日に観た『サイレントヒル』の目を背けたくなる(というか終始早送りで、グロいところでは目を泳がせていた笑)怖さとの対比もあり、つらつら考えていたら、この二作品はある共通のテーマで語れるかもしれないなあと思いました。

「人型の何か」と「人間」の境界線はどこにあるんだろう?という、かたやゾンビ(というか「クリーチャー」ですか・・・)、かたやロボットですが。


『サイレントヒル』のクリーチャーたちは、グロ嫌いな自分としてはもう二度と見たくないと思いましたが(笑)、『アイ,ロボット』のロボットの大群は、別に凝視したいわけでもないですが(笑)そういう生理的な嫌悪感を催すものでは全くありません。

そりゃ、もし現実に攻撃してくるロボットを目の前に置かれたら怖いと思うと思うのですが(笑)、夢に出てきてうなされそうな感じというか、暗闇が不安になるようなじとっとした嫌~な恐怖感は、全くありませんでした。

同じ人型の存在なのに、この恐怖の質の違いは何が原因なんでしょうか・・・


やっぱり元が人間だったかどうか?かなあとも思ったのですが、だったら狼男やヴァンパイアも怖くないといけないはずですがこちらは全然怖くないですよねえ・・・むしろ最近はヒーローになってるしw

恐らく、最も恐怖をかき立てるのは、それが人型をしているのに人間じゃない、魂が云々という哲学的な側面ではなく、単純に有機物の腐敗・変質という現象なのではないかと、個人的には思っています・・・

ロボットはもちろん清潔な無機物ですし、狼男やヴァンパイアも有機体としての鮮度?を保っているので腐敗とは無縁です。

ゾンビは何というか、身体組織の新陳代謝がもう行われていないんですよね(笑)そこが怖いのかなと・・・

まあよく分かりませんけど(笑)


あまり『アイ,ロボット』自体とは関係ない感想になってしまいましたが・・・(笑)


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