ルート225

この夏はパラレルワールドや異世界ものを集中的に観ていこうかと思うので、さっそくチャンネルNECOで放送されていたこれも観てみましたが。

開口一番ネタバレですが(笑)、えーっ元の世界に戻れないの?!というのが、ハリウッド的ドラマチックダイナミックハッピーエンドに慣れている自分にとっては、なんともすっきりしませんでした(^_^;)

パラレルワールドがどうこうというよりは、ある姉弟が両親と理不尽に「生き別れた」ことを受け入れていく、心の成長?的なものを描くのが主眼だったのかなと思います。


特定の電話ボックスで特定のテレカを使えば両親のいる元の世界と電話が繋がるとか、「ちょっと違う世界」の描写とかはなかなか面白かったですが・・・


結局元の世界に戻れず、あちらの世界との唯一の通信手段だったテレカの度数もゼロになり、二人は別々の親戚に引き取られていきます。

別れ際に弟が「二人でこの世界に移動してきたのには何か理由があるんだ」的なことを言って、笑顔で別れます。

ハリウッドならここでその「理由」を探るべく壮大な陰謀とかに立ち向かっていくことがメインになるんでしょうが(笑)、この映画ではそんなことは起こりません(笑)そもそもラスト近くだし(^_^;)

ただ、起こったことを淡々と受け入れるだけです。

元の世界ではけっこう仲の悪かった姉弟が、お互いと離れたくないと言うまでに絆が深まったことが、この原因不明の理不尽な出来事に何か理由とか意味とかを見出すとしたら、そういうことだったのだろうなあと解釈は出来ますが・・・

その代償が両親を失い、別々の親戚に引き取られ離ればなれで暮らすこと?!と思うと、エンターテインメント的にはちょっと納得いかないというか(笑)そもそもそういう作品ではないのですが(^_^;)

まあでも、原因がパラレルワールド移動なのか、或いは進学とか就職とか結婚といった普通の現象なのかという違いだけで、家族が離ればなれになるのはいずれは起こる不可避的な出来事なのであって、それをパラレルワールド移動というSFな題材を使ってメタファー的に描いたのかなという気もしました。


もう一度じっくり見ようかと思いましたが、何というか、日本人子役の演技を見るのが疲れたというか(笑)、理由はよく分からないのですが見ていて始終イライラしてしまったのが何より印象的で(笑)、一度だけで止めときました。(^_^;)

多分あの年頃の姉弟の関係性や会話としては、けっこうリアリティのある上手い演技なのかなと思ったのですが、そもそも苦手なんですよね、多分あの年頃の子どもが(そこかよ・・・笑)

いわゆる「良い映画」だと思います。

ただ、自分とは色んな意味でちょっと相性が良くなかったかなーと思いました(笑)。


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